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肩腱板損傷とは?~知っておきたいポイント~

スタッフブログ

皆さんこんにちは。見て頂いてありがとうございます。今回は肩の腱板損傷についての記事となります。

肩の痛みや不快感が続いている場合、その原因の一つとして考えられるのが肩腱板損傷です。肩腱板とは、肩の動きを支える重要な筋肉群であり、その損傷は日常生活に大きな影響を与えることがあります。ここでは、肩腱板損傷についての病態・症状・よくある原因・治療方法について書かせて頂きます。あくまで一般的な内容となっておりますので予めご了承下さい。

肩腱板イメージ(肩腱板のイメージ図(軟部組織))

病態について

肩腱板損傷は、肩の周囲にある筋肉と腱(腱板)が何らかの理由で損傷を受ける状態を指します。腱板は、肩関節の安定性と可動性を保つために重要な役割を果たしており、損傷が起こると肩の動きが制限されたり、痛みが発生します。損傷の程度は軽度の炎症から完全断裂までさまざまで、その影響も異なります。

症状について

肩腱板損傷の主な症状には、以下のようなものがあります

肩の痛み

特に夜間に増強することが多いです。

肩の可動域制限

腕を上げたり、回旋させたりする動作が難しくなります。

筋力低下

特に肩を上げる動作において顕著です。

腫れや炎症

損傷部位の周囲に腫れが見られることがあります。

よくある原因

肩腱板損傷の原因いはいくつかの要因があります。一般的な原因としては以下のようなものが挙げられます

加齢

腱板は年齢を重ねるとともに摩耗しやすくなります。

繰り返しの動作

スポーツや仕事での反復的な動作が腱板に負担をかけることがあります。

外傷

事故や転倒、重い物を持ち上げる際の急な動作が損傷を引き起こすことがあります。

血流不足

肩の血流が不足することで腱板が弱くなり、損傷しやすくなります。

肩腱板断裂イメージ

(肩腱板断裂のイメージ図)

治療方法

肩腱板損傷の治療は、損傷の程度や原因に応じて異なります。一般的な治療方法には次のようなものがあります

◇保存療法

安静

肩を休ませ、痛みや炎症を軽減します。

理学療法

理学療法士によるストレッチや強化運動を行い、肩の機能回復を図ります。

薬物療法

痛みや炎症を抑えるために鎮痛薬や抗炎症薬を使用します。

アイシング

患部の腫れを抑えるために冷やすことが効果的です。

◇注射療法

ステロイド注射

炎症を迅速に抑えるために行われることがあります。

◇手術療法

関節鏡視下手術

小さな切開を行い、関節鏡を使用して損傷部を修復します。当院長も提携病院にてこちらの手術を行っております。

開放手術

損傷が重度の場合、広範囲の修復が必要な場合に行われます。

(肩腱板断裂修復術 手術後イメージ図)

2024年6月16日の先発で登板をしていたMLBドジャースに所属している山本由伸選手が2回28球を投げたところで右上腕三頭筋の張りを訴え緊急降板しましたが、翌6月17日のロバーツ監督が山本由伸選手の状態について明かしたその怪我が「肩腱板損傷」でした。

この様にスポーツ選手にも多いけがであり、意外と身近な怪我であることが分かりますね!

 

まとめ

肩腱板損傷は日常生活に影響を与える痛みや機能制限を引き起こすことがありますが、早期に適切な治療を行うことで、回復の可能性が高まります。症状を感じたら、専門医に相談し、適切な治療を受けることが大切です。肩の健康を保つために、無理な動作を避け、定期的なストレッチや筋力強化運動を行うことも予防に役立ちます。