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これからの季節に要注意! ”熱中症”について

スタッフブログ

皆さんこんにちは。やす整形外科クリニックのスタッフです。

テレビでやっているマラソンを見ていた際に年々暑くなっている気がするのに演者さんが走っていらっしゃる姿を見て、熱中症にはならないのかな?だったり、熱中症って皆が言っているけど、どんな症状が起きて、どんなことが身体の中ではおこっているのだろう?と気になったので調べてみました!もう開始しましたが4年に一度のオリンピック(パリ五輪)や甲子園があり、競技者と応援する人どちらも熱中症には気を付けてスポーツを楽しみたいと思い、記事を書かせて頂きました。この記事を見て参考になれば幸いです。

 

まず熱中症とは、高温環境下で体温調節がうまくいかず、体内の水分や塩分のバランスが崩れることで発生する体調不良です。特に暑い夏場や激しい運動をする際に注意が必要ですが、室内でも発生することがあります。ここでは、熱中症について、病態、症状、予防方法、熱中症になってしまった時の対処法について簡単にはなりますが説明できればと思います。(あくまで調べた内容がベースとなるため、簡易的な内容となります。詳しい内容に関しましては、ご自身でお調べいただくか、かかりつけ医でお聞きして頂きますようお願い申し上げます。)

 

①病態:身体にどのような状態が起きているのか

熱中症が起こると、以下のような体内の異常が発生するようです

  • 体温上昇:体温調節がうまくいかず、体温が異常に上昇
  • 水分・塩分の喪失:大量の汗をかくことで、体内の水分と塩分が不足
  • 血液循環の障害:血液が十分に循環せず、各臓器への酸素供給が不十分になる
  • 神経系の異常:脳に十分な酸素が供給されず、意識障害やけいれんが発生することがある
  • ②症状:軽度~重症まで段階的に分けて

  • 熱中症の症状は、軽度から重症まで以下のように段階的に現れます
  • 軽度(I度)

      • ・めまい
      • ・筋肉のけいれん(こむら返り)
      • ・大量の発汗
      • ・顔のほてり
      • 中等度(II度)

        • ・頭痛
        • ・吐き気・嘔吐
        • ・体のだるさ・倦怠感
        • ・手足のしびれ
      • 重症(III度)

        • ・高体温(40℃以上)
        • ・意識障害(昏睡、失神)
        • ・呼吸困難
        • ・けいれん
        • ・ショック症状(血圧低下、脈拍の弱さ)
    • ③予防方法

    • 十分な水分補給こまめに水分を摂り、特に運動時や暑い環境下では塩分も一緒に補給することが非常に大切になってきます。(記事後半に適さない飲み物、適した飲み物の一例も記載しておきます)
    • 涼しい場所での休息高温多湿の環境を避け、適度に涼しい場所で休む。
    • 適切な服装:通気性の良い、軽い服装を選ぶ。
    • 日差しを避ける:直射日光を避け、帽子や日傘を使用する。
    • 規則正しい生活:バランスの取れた食事と十分な睡眠をとり、体調を整える。
    • 室内でも熱中症は起こり得ます
    • 室内でも熱中症は発生する可能性があります。特に以下のような状況では注意が必要となるようです:

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    • 換気不良:空気の流れが悪い場所では、熱がこもりやすくなります。
    • 高湿度:湿度が高いと汗が蒸発しにくくなり、体温が下がりにくくなります。
    • エアコンの不使用:エアコンを使用せずに高温の環境にいると、体温調節が困難になります。
    • 高齢者や乳幼児の部屋:体温調節機能が弱い高齢者や乳幼児がいる部屋では、特に注意が必要です。
    • ④熱中症になってしまった時の対処法

    • もし熱中症が疑われる場合は、以下の対処法が挙げられます、参考にしてください:

    • 涼しい場所へ移動:すぐに日陰や涼しい場所へ移動し、横になって休む。
    • 水分補給:水やスポーツドリンクをゆっくりと飲む。
    • 冷却:首や脇の下、太ももの付け根を冷やす。氷や冷たいタオルを使用するのが効果的。
    • 医療機関へ連絡:重症の場合や症状が改善しない場合は、すぐに医療機関を受診する。
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  • 熱中症は早めの対策と予防が重要みたいです。特に高齢者や子供、持病を持つ人はリスクが高いため、周囲の人も注意を払いましょう。

  • 水分補給に適さない飲み物について

  • アルコール飲料
  • 利尿作用:アルコールは利尿作用があり、体内の水分を排出してしまいます。これにより、体内の水分が不足しやすくなり、脱水症状を悪化させる可能性があります。
  • 体温調節の阻害:アルコールは体温調節機能を鈍らせるため、熱中症のリスクが高まります。
  • カフェイン飲料(コーヒー、紅茶、エナジードリンクなど)
  • 利尿作用:カフェインも利尿作用があり、体内の水分を排出しやすくなります。これにより、脱水状態を引き起こす可能性があります。
  • 心拍数の増加:カフェインは心拍数を増加させ、熱中症時には心臓に余分な負担をかける可能性があります。
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  • 高糖分飲料(ソフトドリンク、ジュースなど)
  • 吸収の遅れ:高糖分の飲料は胃腸での吸収が遅くなり、水分補給の効果が遅れることがあります。また、高糖分は胃腸に負担をかけ、急性胃腸炎の症状を悪化させることがあります。
  • カロリー過多:糖分が多い飲料はカロリーが高く、長期的には体重増加や糖尿病のリスクを高めます。
  • 炭酸飲料
  • 胃腸の不快感:炭酸ガスが胃に溜まりやすく、胃腸に不快感を与えることがあります。急性胃腸炎の症状を悪化させることもあります。
  • 一時的な満腹感:炭酸飲料は一時的に満腹感を与えるため、必要な水分補給が遅れる可能性があります。
  • スポーツドリンク(過度の摂取)
  • ナトリウム過剰:スポーツドリンクは適量であれば効果的ですが、過度に摂取するとナトリウム(塩分)や糖分の過剰摂取につながります。特に塩分を摂りすぎると、高血圧や心臓に負担をかける可能性があります。

水分補給に適した飲み物は以下の通りです:

  • :シンプルで最も効果的な水分補給手段です。
  • 経口補水液(ORS):塩分と糖分がバランス良く配合されており、脱水症状の改善に効果的です。
  • 薄めたスポーツドリンク:運動時や大量に汗をかいた際には効果的です。通常のスポーツドリンクを水で薄めて飲むのも良いでしょう。
  • ハーブティー:ノンカフェインのハーブティーは利尿作用が少なく、体に優しい水分補給ができます。
  • 適切な飲み物、水分補給を心がけ、特に高温環境や体調不良時には、上記の適さない飲み物を避けるようにしましょう。

    これらに注意して今年の暑い夏も乗り切りましょう!