肘を曲げる・
伸ばすと痛い

肘を曲げる/伸ばすと痛い

肘を曲げる/伸ばすと痛い肘の痛みは、時間をかけて生じた慢性的な痛みが多く、即時効果が得られることは少なく、定期治療を要することが多いです。「腕が上がらない」ときの状態、原因、診断方法、そして治療について詳しく説明します。

肘を曲げる/伸ばすと
痛いなど症状が生じるとき

「肘が曲げる/伸ばすと痛い」状態は、以下のような日常生活でよく見られる状況で感じることがあります。

①重い荷物を持つとき

肘を曲げて重い荷物を持ち上げると、痛みを感じることがあります。

②ドアを開けるとき

ドアノブを握ってドアを開ける動作をすると、肘に痛みを感じることがあります。

③食事をするとき

箸やフォークを使って食事をすると、肘に痛みを感じることがあります。

④書き物をするとき

ペンを握って文字を書く動作をすると、肘に痛みを感じることがあります。

⑤運転をするとき

長時間の運転により肘を曲げ伸ばすことで、痛みを感じることがあります。

⑥スポーツをするとき

特にテニスやゴルフなど、肘の動きを多く使うスポーツをすると、痛みを感じることがあります。

⑦パソコン作業をするとき

長時間マウスやキーボードを操作すると、肘に痛みを感じることがあります。

肘が曲げる/伸ばすと
痛くなる原因・疾患

「肘が曲げる/伸ばすと痛い」症状の原因となる疾患には以下のようなものがあります。

①テニス肘

肘の外側の痛みで、特に物を握る動作で痛みを感じます。

②ゴルフ肘

肘の内側の痛みで、特に肘を曲げる動作で痛みを感じます。

③肘関節の骨折

事故や落下などにより肘の骨が折れると痛みが生じます。

④関節リウマチ

自己免疫疾患であり、関節に炎症を引き起こします。

⑤神経圧迫(尺骨神経)

肘の近くで神経が圧迫されると、痛みやしびれを感じることがあります。

⑥滑液包炎

肘の周囲の滑液包が炎症を起こすと、肘が曲がりにくくなります。

⑦変形性肘関節症

肘の関節が劣化すると、肘を曲げる/伸ばすと痛みを感じます。

診察・診断方法

「肘が曲げる/伸ばすと痛い」と感じたときには、以下の診察・診断方法で症状の原因を調べることがあります。

①医師の診察

医師は肘の動きを観察し、何が痛みを引き起こしているかを特定します。

②画像診断

X線、MRI、CT、エコーなどを用いて肘の構造を詳細に調べ、疾患の原因を探します。

③神経伝導検査

特定の神経が正常に機能しているかを確認します。

※急性の痛みや動きの制限がある場合、または症状が悪化する場合は、専門医の診察を受けてください。

治療について

「肘が曲げる/伸ばすと痛い」症状の治療には以下のような方法があります。

①薬物療法

非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)や鎮痛薬を使用して痛みを和らげます。

②リハビリ

ストレッチングやエクササイズを通じて肘の筋力を強化し、柔軟性を改善します。

③注射療法

痛みと炎症を軽減するためのステロイド注射が用いられます。

④手術

他の治療法が効果を発揮しない場合や、病状が深刻な場合には、手術が選択されることがあります。

肘を曲げると痛い、
伸ばすと痛い時の受診の目安とは

すぐに受診していただきたいケースと、それほど急ぐ必要のないケースに分けてご紹介します。

すぐに受診していただきたいケース

転倒・転落・スポーツ中の強い接触などによって肘を強く打った場合、それほど衝撃はなかったけれど痛み・腫れが強い場合には、すぐに整形外科を受診してください。 なお交通事故の場合には、症状の程度に関係なく、すぐの受診をお願いします。

それほど急ぐ必要のないケース

肘を動かした時だけ痛い場合、すでに痛みが慢性化してしまっている場合には、すぐに受診したとしても、何日か経過して受診した場合と比べて、それほど予後に変わりがない可能性が高くなります。ただし、3日以内、遅くとも1週間以内には受診するようにしましょう。 ※早く受診する方が好ましいことには変わりありません。

肘が曲げる/伸ばすと痛いなど
お悩みの方は当院まで
ご相談ください

肘が曲げる/伸ばすと痛いなどお悩みの方は当院までご相談ください肘の痛みは、さまざまな原因により引き起こされます。そのため、適切な治療を受けるためには、まずは症状の原因を正しく診断することが重要です。また、症状が続く場合は早急にご相談ください。