首の後ろ/付け根が痛い

首の後ろ/付け根が痛い

首の後ろ/付け根が痛い首の痛みは、動かしたときに痛いというだけでなく、頭痛やめまいなどの不快感を伴うこともあり、日常生活の質を大きく低下させる可能性があります。
首の痛みの症状、原因、診断方法、そして治療について詳しく説明します。

首の後ろ/付け根が
痛いなどの症状が
生じるとき

「首の後ろ/付け根が痛い」状態は、以下のような日常生活でよく見られる状況で感じることがあります。

①頭を上下に動かすとき

うなずく動作や見上げる動作が痛みを伴うことがあります。

②重い物を持ったとき

背負う重量が首の痛みを引き起こすことがあります。

③長時間同じ姿勢を保つとき

長時間のデスクワークや運転で首の筋肉が緊張すると痛みが出ることがあります。

④寝ているとき

寝具や寝方が適切でない場合、首の後ろ/付け根が痛むことがあります。

⑤突然首をひねったとき

急な動きで首の筋肉や関節を傷つけることがあります。

⑥長時間スマホやパソコンを見ているとき

スマホ首やパソコンの使い過ぎは首の筋肉に負担をかけます。

⑦スポーツをした後

特に頸部を強く使うスポーツ後に首の後ろ/付け根が痛むことがあります。

首の後ろ/付け根が
痛くなる原因・疾患

「首の後ろ/付け根が痛い」症状の原因となる疾患には以下のようなものがあります。

①頸部症候群

首の筋肉、椎間板、神経が原因で起こる痛みです。

②ストレートネック

首の自然なカーブが失われ、首が直線的になってしまう病状です。

③ヘルニア

首の椎間板が飛び出し、神経を圧迫することで痛みが起こります。

④筋肉緊張

ストレスや疲労が首の筋肉に負担をかけ、痛みを引き起こします。

⑤頚椎症

首の骨が摩耗し、神経を圧迫する病状です。

⑥頸椎リウマチ

自己免疫反応により首の関節が炎症を起こし、痛みを感じます。

⑦むちうち

交通事故などによる急激な首の振動で首の筋肉や靭帯が損傷する病状です。

診察・診断方法

「首の後ろ/付け根が痛い」と感じたときには、以下の診察・診断方法で症状の原因を調べることがあります。

①医師の診察

首の動きや痛みの程度、症状が始まった時期や痛む条件等を尋ねます。

②画像診断

レントゲン、MRI、CTスキャンなどで首の内部の骨や組織の状態をチェックします。

※持続的に痛みが続く、手足の麻痺や力が入らない場合など、通常の生活が困難な場合、当院へご相談ください。

治療について

「首の後ろ/付け根が痛い」症状の治療には以下のような方法があります。

薬物療法

痛みを和らげるための鎮痛剤や、炎症を抑えるための非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が処方されます。

注射療法

ステロイド注射やヒアルロン酸注射等があり、直接患部に薬物を注入します。

リハビリ

筋力や柔軟性を強化し、首の機能を回復させるための物理療法や運動療法が行われます。

手術療法

ヘルニアや頚椎症など、薬物療法やリハビリでは改善しない場合、手術が必要になることもあります。

首の後ろや付け根の痛みの対処法・予防法

対処法

温める・冷やす

慢性的な肩や首のこり、張りなどについては、血行を改善するために温めるのが良いとされています。蒸しタオルなどを使って、患部を温めてください。お風呂で身体全体を温めるのも有効です。 一方で、打撲、捻挫、寝違えといった急性の痛みについては、炎症を抑えるために冷やします。冷やしタオル、氷嚢などを使うと良いでしょう。

ストレッチ

慢性の肩こり、首のこりなどについては、ストレッチをして柔軟性を取り戻し、少しずつ痛みを改善することが可能です。首や肩の筋肉を伸ばすストレッチを毎日、継続しましょう。予防にも有効です。 ただし、痛みが強い場合には、ストレッチが逆効果になるおそれがあります。

市販薬を使う

薬局やドラッグストアで売られている痛み止め、炎症を鎮める塗り薬、貼り薬も対症療法として有効です。 ただし、根本的な解決にはならないこともあるため、痛みが続く場合、たびたび痛みが出る場合には医療機関を受診するようにしましょう。

予防法

姿勢の改善

デスクワークをする時、電車で立っている時など、ついつい姿勢が悪くなっていませんか? 正しい姿勢は、首や肩まわりの血行を促進してくれます。特に、スマートフォンを使う時にはできるだけ顔の高さに掲げて使うなどし、首や背中が丸まらないようにしましょう。

適度な運動

ウォーキングや軽いジョギング、筋力トレーニングなどは、血行を促進し、首や肩のこり・張りを予防してくれます。特にデスクワークをしている人は、腕を上げる・回す運動が不足しがちです。

毎日の入浴

できる限り、毎日お風呂でお湯に浸かりましょう。入浴は、首や肩だけでなく、全身の血行を改善してくれます。

睡眠の質の改善

十分な睡眠により、首や肩のこりも発生しにくくなります。 寝具選びも重要です。起床時に首や肩のこりを強く感じる場合には、枕やベッドの見直しが必要かもしれません。一般に、ベッドの上面と首のあいだの角度は5°が理想と言われています。

ストレスをうまく解消する

ストレスの解消方法は人それぞれですが、首や肩の痛みを予防するためには、身体を動かしたり・リラックスさせたりする方法がおすすめです。

ここまで、首や肩の痛みに関連する病気やその治療などについてご紹介して参りました。対処法・予防法などにも言及しましたが、痛みが続く場合、たびたび起こる場合には、医師の診察を受けるのが安心です。首は神経が集中する部位でもありますので、お早めにご相談ください。

首の後ろや付け根が痛いなど
お悩みの方は当院へ
ご相談ください

首の後ろや付け根が痛いなどお悩みの方は当院へご相談ください 首の痛みは、さまざまな原因により引き起こされます。そのため、適切な治療を受けるためには、まずは症状の原因を正しく診断することが重要です。また、症状が続く場合は早急にご相談ください。