- 手足のしびれ・しびれる
- 手足がしびれるなど症状が生じるとき
- 手足がしびれる原因・疾患
- 診察・診断方法
- 治療について
- 手足のしびれある時の受診の目安とは
- 手足がしびれるなどお悩みの方は当院までご相談ください
手足のしびれ・しびれる
手足のしびれは、ねんざが代表的ですが、痛めたあとに適切な治療を受けず、クセになったり痛みが慢性化することが多いです。足首の痛みの症状、原因、診断方法、そして治療について詳しく説明します。
手足がしびれるなど
症状が生じるとき
「手足がしびれる」状態は、以下のような日常生活でよく見られる状況で感じることがあります。
①長時間の同じ姿勢
特に肘や膝を曲げたままの姿勢は、神経を圧迫し、手足のしびれを引き起こす可能性があります。
②重いものを持った後
重い荷物を持つことで腕や手に過度なストレスがかかり、神経が圧迫され、しびれが発生することがあります。
③長時間歩いた後
長時間立ち続けたり歩き続けたりすると、足への血流が低下し、足の神経に影響を与え、しびれを感じることがあります。
④夜中や朝目覚めた時
寝ている間に体の位置が変わり、不自然な姿勢になって神経が圧迫されることがあります。
⑤スポーツや作業をした後
一部の筋肉を過度に使うと、その部位の神経が刺激されてしびれが起きることがあります。
⑥冷えたとき
寒さで血管が収縮し、血流が悪くなると手足がしびれることがあります。
⑦ストレスがたまったとき
神経が過敏になり、手足がしびれることがあります。
手足がしびれる原因・疾患
「手足がしびれる」症状の原因となる疾患には以下のようなものがあります。
①頚椎症状
頚部の椎間板ヘルニアや骨棘が神経を圧迫し、手にしびれを引き起こすことがあります。
②胸郭出口症候群
特定の姿勢や動作で腕や肩に痛み、しびれ、腕の力の低下などの症状が現れます。
③末梢神経障害
糖尿病やビタミンB12欠乏症などの病気によって神経が損傷し、手足がしびれることがあります。
④椎間板ヘルニア
脊椎間にあるクッションの一部が飛び出し、神経を圧迫し、足のしびれや痛みを引き起こすことがあります。
⑤坐骨神経痛
最大の体の神経である坐骨神経が圧迫または刺激されると、腰から足まで痛みやしびれが出ます。
⑥神経圧迫症候群
手足の感覚や動きを制御する神経が圧迫されると、痛み、感覚異常、そして筋力の低下を引き起こすことがあります。胸郭出口症候群もこの一種ですが、より小さな場所でいけば、手根管症候群、肘部管症候群、足根管症候群も当てはまります。
診察・診断方法
「手足がしびれる」と感じたときには、以下の診察・診断方法で症状の原因を調べることがあります。
①医師の診察
症状の開始時期、頻度、程度、持続時間、関連症状、既知の疾患などを詳しく尋ねます。
②画像診断
レントゲン・エコー・MRI・CTなどは、神経を圧迫している可能性のある骨や組織の異常を探します
レントゲン
骨の異常を見つける
エコー
血流の異常を見つける
MRI
神経組織や軟部組織の異常を見つける
CT
骨や軟部組織の詳細な異常を見つける
別の方法としては、神経の損傷度合いを評価する神経伝導速度テストや、血液検査にて、糖尿病、ビタミンB12欠乏症、腎疾患など、しびれの原因となる病気を探す方法もあります。
※しびれがある自体で、専門医の受診は必要ですが、特にしびれが急に始まった場合、または他の重大な症状(例えば、言語や視覚の問題、平衡感覚の喪失、運動不全など)が伴う場合はお早めにご相談ください。
治療について
「手足がしびれる」症状の治療には以下のような方法があります。
①薬物療法
非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)やコルチコステロイドなどの抗炎症薬が処方されることがあります。また、神経痛を直接緩和する薬もあります。
②リハビリ
筋肉の柔軟性と力を高め、痛みとしびれを減らすためのエクササイズが推奨されることがあります。
④生活習慣の改善
体重管理や適度な運動、バランスの良い食事、十分な休息などの生活習慣の改善が勧められることがあります。
手足のしびれある時の受診の目安とは
疾患・ケガは、その種類・程度によって緊急度に差があります。すぐの治療を行わなければ命や大切な機能を損なう恐れがあるものもあれば、時間が経過して治療を受けても予後に大きく影響しないものもあるのです。
ただ、疾患やケガの種類や程度は、医師でなければ正確に評価・診断することができません。そして「手足のしびれ」は、早急にその原因を医療機関で調べ、正しく治療・対処すべき症状です。それは手足のしびれが、脊椎・脊髄の疾患、あるいは脳出血・脳腫瘍といった重大な疾患の症状の1つとして出現することがあるためです。
手足のしびれは、その程度に関係なく、必ず、早期に医療機関を受診するようにしてください。
手足のしびれに加え、以下のような症状がある場合には、救急外来を受診してください
- 呂律がまわらない
- めまい
- 吐き気、嘔吐
- 物が二重に見える
- 身体の片側の麻痺
上記のような症状が付随する場合には、脳卒中など、命にかかわる重大な疾患を発症している可能性があります。
手足がしびれるなど
お悩みの方は当院まで
ご相談ください
手足のしびれは、さまざまな原因により引き起こされます。そのため、適切な治療を受けるためには、まずは症状の原因を正しく診断することが重要です。また、症状が続く場合は早急にご相談ください。